年末の大掃除や一息ついたお正月もペットの迷子にはご用心!

By | 2017年12月30日 更新:
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お正月にまさかの迷子犬騒動 – 迷子犬ハプニング3

2017年も残りわずかとなりましたね。クリスマスも終わり仕事納め、そしてお正月に向けて大掃除!新年を目前に大掃除中のワンコやニャンコの逃走もしばしば耳にする季節です。

今日は、昨年の暮れに引き続き、お正月に実際に起きた迷子エピソードを一つお話したいと思います。ドタバタと年末が過ぎ、ホット一息つくお正月。ゆるゆると家族団欒の一時にペットがいつの間にか消えてしまったら?!
想像しただけでゾッとしてしまうハプニングです…

新年早々自宅に迷子犬が。飼主探しに大奮闘

何年か前のお正月の事です。知人の花音さん(仮称)が実際に体験した迷子犬保護のエピソード。年明け早々に花音さんの元に一本の電話が入りました。電話主は友人の明美さん(仮称)新年の挨拶かと思いきや「迷子の犬を保護しているのだけど、どうしたらいいものか困っているの」と困惑した様子の明美さん。犬の飼育経験がある友人の花音さんに居ても経っても居られず相談の連絡をしたそうです。

花音さんは迷子保護の電話に戸惑いながらも、まずは警察と保健所などへの連絡、SNSや掲示板への呼びかけ。そして近隣で迷子犬がいないか聞き込みをするように勧めたそうです。

迷子犬を保護した時の状況は?

朝9時、年賀状を取りに庭先のポストへ向かったお正月のある日。ポストの下にふと目をやると一頭のミニチュアダックスがチョコンと座っていました。

明美さんの友人の花音さんが飼育している犬もダックス系なので、明美さんはてっきり花音さん犬を連れて遊びに来ているのかと思ったそうです。でも…よく見ると毛色も違うし庭に車も止まっていない…果たしてこの子はどこの子やら??

第一発見者の明美さんは前の晩に飲み過ぎたか?!と自分の目を疑ったそうですが、もう一度ポストの下に目をやるとやっぱりいる尻尾をフリフリしながら逃げるそぶりも見せず、明美さんを見上げるその姿は何とも人懐っこく可愛らしい表情。これはもしや迷子犬!?我に返った明美さん。お正月ムードの空気は一転しました。

飼主が特定できる迷子札や首輪の装着確認

さあ、困ったぞ!新年早々どうしたらいいものか…一先ず迷子札を確認。すると首輪のみで迷子札や所有者を明示できる物が何も無い事が判明。手がかりは保護した迷子犬自身。友人の花音さんからのアドバイスを受け自治体へ連絡。保護した犬に似た様な迷子犬の届けは無いようです。

その後、迷子犬を連れてご近所の愛犬家へ聞き込みを開始しました。「この子をお散歩でみかけたことありませんか?」と聞き込みをするものの手がかりが全く掴めません。朝からはじめた捜索も手応えがないまま午後を回りました。どうしよう…そんな矢先に一本の電話が入りました。

電話主は、聞き込みに協力してくれたご近所の奥様。その奥様によると知人でダックス愛好家がいる事を思い出し、その方に連絡を取ってみると捜索に協力してくれるという連絡でした。

ダックス愛好家の方に望みをかけつつ、近隣の聞き込みを続ける明美さんでしたが捜索中にまた一本の電話が入りました。ダックス愛好家の方からです。

「お散歩仲間のダックスちゃんのお宅で室内にいるはずの犬がどこにも見当たらない…という飼主さんが現れた」との連絡でした。直ぐに飼主さんと連絡を繋いでもらい、保護した時の状況を説明。犬種と犬の特徴を話すと行方が分からなくなっているダックスちゃんに類似している事がわかりました。

直ぐに飼主さんの家まで迷子犬を連れて行く事になった明美さん。飼主さんが玄関から出て来るや否や、迷子犬は嬉しそうに尻尾をフリフリ何事も無かったかのように飼主さんの腕の中へ。捜索から約半日、明美さんもホッ一息ついた瞬間でした。

何故迷子になっちゃったの?

飼主さんにお話を聞いてみると、お友達から連絡があるまで愛犬が逃走していた事にまったく気がつかないまま半日以上過ごしていたというから驚きです。

というのも、迷子になったダックスは10歳を過ぎる老犬、家の縁側で日向ボッコをするのが毎日の日課だったそうです。老犬になってからはほとんどお散歩も行きたがらなくなったそうで、部屋の中で自由に遊ばせる事が多くなったのだとか。

そもそも、お外に出たがらなくなったこのダックスちゃん。まさか家から抜け出して迷子になるなんて飼主さんも想像していなかったようです。ただ、お正月モードの気のゆるみからなのか、お勝手口が半開き、更にはお外へ通じる門も半開きというワンコにとっては好奇心をくすぐられる嬉しいハプニング。

ふらりとその門をすり抜け、お外の世界へ旅だってしまったのでしょうね。ドアや門の半開きに気がついたのも迷子の連絡が来るまでまったく気がつかなかった飼主さん。何時もと違う生活リズム、お正月ののんびりムードも重なって起きてしまったハプニングでした。

しかしながら、このスピードで迷子が解決したのも日頃のご近所付き合いやワン友さんの連携プレーそして行動力の早さが迷子捜索の要となったようですね。何はともあれ飼主さんが判明して明美さんも一安心。その頃、保護犬の事を相談した花音さんも現場に到着。何とも言えない安堵感に包まれていた事を今でも思い出す迷子エピソードだったと話してくれました。

ペットと家族を繋ぐ迷子札

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今回紹介したエピソードのように、迷子犬が迷子札を身につけていない事で保護主が迷子捜索に手間取ってしまう事があります。

本来、飼主が特定出来ない場合警察署へ遺失物として警察署で一定期間預けられ、飼主が現れないまま期限が過ぎると警察署から保健所に移送される事になります。

万が一迷子になってしまっても、飼主特定の手がかりになる迷子札を身につけていれば、保護された時に一刻も早く飼主さんへの連絡や返還の確率が高くなります。迷子は何気ない日常の隙間に潜んでいる事と、迷子になると時間とともに思わぬ距離を移動して事故に遭遇してしまう危険にもさらされてしまいます。

お正月などの長期休暇は生活のリズムが変わる事や、帰省先にペットを連れて行った場合などは何時も以上にペットには気配りをしてあげたい所。私自身も大掃除が一段落した所で帰省準備と愛犬の迷子札をチェックしようと改めて思う年の瀬なのでした。

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