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ペットの病気や行動の変化。ペットに合わせた防災の備えしてますか?

ペットを飼育しているとペット達の健康面や生活面など、年々少しづつ変化を感じる事が多くなってきますよね。加齢と共に足腰が弱くなったり、パピー期や成犬でも思わぬ疾患を患ってしまったり、困った行動がなかなか改善されないなど飼主さんの悩みはペットの年齢に関係なくあると思います。

私自身も、飼育している愛犬の行動が気になりだした今日この頃。今回は、愛犬の病気とちょっと困った行動から考えさせられたペットの防災対策についてお話したいと思います。ペットの変化に合わせた防災対策みなさんはどのような備えをしていますか?

最近気になるペットの問題行動

最近私の愛犬に今迄とは違う行動の変化が現れるようになりました。小さな頃から物怖じしない強気な性格、元気が取り柄のやんちゃな愛犬でしたが、2歳を過ぎた頃ぶどう膜炎という目の病気を発症してしまいました。それ以来、物音や物影に対してとても敏感になる事が多くなりました。

ぶどう膜炎という病気になると目の中にあるぶどう膜に侵入した何らかの細菌が太陽光によって乱反射してしまうそうで、眩しそうに目を細めたり瞬きが増える症状が出る事があるそうです。

異変に気づいたのはやはり瞬きの多さ。そして時間の経過と共に目を開ける事が出来なくなってしまいました。すぐに病院で診察し治療を開始しましたが、目が開けられなくなってしまってからは音と匂いが頼りの生活。家族で出来る限りのサポートをしましたが、視界が悪くなった恐怖感からか、小さな物音やかすかに見える物影に対して過剰に反応するようになり、ワンワンと怯えるように吠えるようになってしまったのです。

そんな事もあり、お昼間のお散歩も夕方から夜へシフトし人気を避けてお散歩に出かけるようになりました。病気が完治するまでしばらくこのような状況が続いたのですが、回復した今でもちょっとした物音や物影も警戒心からワンワンと吠えてしまう事が習慣化されてしまいました。

パピー期からコツコツと社会化勉強をさせてきたつもりだったのですが、病気が原因で無駄吠えが多くなってしまうとは考えもしませんでした。もちろん、病気がきっかけなので愛犬自身が一番辛い事は承知しています。

でも、この状態が酷くなり完全に習慣化されてしまうと日々の生活や旅先などでも、他の人に迷惑をかけてしまう。ましてやもしもの災害時には、さらに影響が出るのではと気がかりになるようになりました。

災害時にペットを守れるのは飼主さんだけ。

そんな時、環境省のWebサイトにあるペットの災害時関連パンフレットの事を思い出しました。平成23年「備えよう!いつもいっしょにいたいから 」の第二弾で、昨年9月に新しく更新されたパンフレットです。

パンフレットの見出しにはこんな事が書いてあります。

災害時にペットを守れるのは飼主だけです。避難が必要か判断することはもちろん、人やほかの動物に友好的であることやむやみに吠えない、ケージに入るなど社会化や日頃からのしつけが重要です。

出典:動物の愛護と適切な管理(人と動物の共生をめざして)

日頃からペットの社会化やしつけが大切という事は頭に入れてはいたのですが、まさか自分の愛犬が「むやみに吠えてしまう。」に当てはまってしまうとは…

こんな話を分かち合えるのは気の置ける犬友さんやトリマーさん達。日々の情報交換や悩みを共有しては悩みから解放され、改善の糸口になるヒントを頂いたり、気兼ねなく安心して相談できる大切な存在の犬仲間さんです。そんな私の悩みを話していると「うちも困った事があるのよ」なんて話があちこちから出てきました。

😥 パピー期の頃から自由に家の中で過ごす癖が付いて、ハウスに入る事がまったく出来なくなってしまったの。クレートやケージに入れようものなら反発して大暴れ。無理矢理ケージに入れたらケージを飛び越え脱走してしまったの。

😥 頭を触られるのが大嫌いな愛犬。お散歩で出会った犬好きさんが頭を撫でて挨拶をした瞬間、ガブリ!と手を噛み付いてしまった。注意を促そうと思ったけど遅かった…

😥 とにかく無駄吠えが多い。飼主が見えなくなるととにかく吠える。出がけも玄関を閉めて外を歩いていると室内から吠え続けている犬の声が…留守中に近所迷惑になっているのではないかと気がかりで仕方が無い。

などなど、愛犬の困った行動に悩んでいる飼主さんが意外と多いと感じました。私自身もその一人ではありますが、もしもの時、避難所で他の犬や猫と避難生活を送るとなると勝手は大分違ってきます。飼主としては大きな悩みの種ですよね。

ペットの社会化はペットにとっても飼主にとってもストレス軽減に

避難所では犬や猫の愛好家ばかりではありません。犬や猫に対してアレルギーがある人や、犬や猫が苦手な人も沢山います。ペットが苦手な方にとっては匂いや抜け毛、排泄物の後始末など、後々トラブルが出て来る事が多いのは災害時のみならず日常生活でもあり得る事です。
この事は、東日本大震災や熊本地震の時にも問題となり取り上げられていた事は記憶に新しいですよね。

災害に備えた特別なしつけというものは無いかもしれませんが、環境が変わっても落着いて振る舞える。他人に対して友好的。ケージやキャリーバックに指示をすれば素直に入る事ができる。などなど、ペットの社会化は避難生活においてはペットのストレス軽減=飼主のストレス軽減にもつながる大切な事。

私の愛犬の場合は、物影や物音への恐怖が課題。病気の回復と平行して少しずつ他の犬や家族以外の人とのふれ合いを増やして改善させる事やトレーナーさんへの相談も検討。避難所での生活を想定するとクレートには布を賭けて目隠しをするなどの工夫で他の犬への恐怖や不安を軽減させる事を考慮して防災用品には目隠しする為のタオルなどをプラスする事にしました。病気に対する常用薬や療養食は、定期的に新しい物に入れ替えてストックしました。

犬にとって様々なリスクを伴う避難生活、自宅待機で安全確保ができるのであればペットと一緒に自宅で避難生活を送る事が精神的にも肉体的にもペットにとって安心できる環境かもしれませんが、自宅待機が厳しい場合に備え、ペットの社会化などの避難生活対策は日々の生活の延長としてしっかり身につけてあげたい所。

自宅や避難所以外での避難生活としては自家用車で生活を送る事も考えられますよね。そんな時の車中避難生活の注意点などもパンフレットに記載されているので、もしもの備えに参考にしてみると良いかもしれません。

「災害時にペットを守れるのは飼主だけ。」環境省のパンフレットの言葉通り、私達飼主にしか分からない事、私達飼主がしっかり把握してペットの年齢や性格、健康状態に合わせた防災の備えを毎年しっかり家族で共有して備えてあげたい。少しづつでもコツコツペットと向き合い対策していきたいと思う今日この頃なのでした。

 

ペットの防災には迷子札も必需品

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